平凡な日常

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大我は真面目過ぎるんだよな~。女ったらしのくせに。 そして俺達は公園の前を歩いていた。 公園には段ボールを家にしている人々が沢山いる。 貧民だ。 税金を一定額払えなくなると貧民と呼ばれる…って大我が言っていた。 だから俺達も貧民らしい。 あんまり自分で自覚したことはないけど、周囲からの冷たい目線は分かる。 俺は大我を見た。 大我は段ボールや遊具を寝床とする貧民を見て手を握り締めていた。 「お、おい大我…大丈夫か?」 「あ、あぁ。大丈夫だ。何でもない。」 変なやつ。 あ~あ、早く帰って寝よっと。
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