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「面倒だから四人目以降は続けて名前呼ぶぞ」
どんな時でも適当な羽田先生。そんな先生に全員が心の中でツッコミを入れただろうな。
心の中なので先生に届かないけどな。
「南雲 澪、天田 沙子(あまだ さこ)、佐野 龍紅(さの りゅうく)、戸口 美波(とぐち みなみ)、向井 汐土(むかい しおと)、以上だ」
……澪は入ったか……よかった。
ちょうど俺がそんなことを思っていた時。
「あとはくじ引きだ。適当に取りに来い」
なるほどね……。
そして全員が取り終わった頃、先生がもう一度説明を始める。
「そこに書いてある一から八の番号がブロックだ。そして、AからDが対戦相手を決める記号だ。同じブロックの、Aの奴はB、Cの奴はDの奴と戦ってもらう。ちなみにシードの奴は呼ばれた番号がブロックだ」
先生が説明を終えた時、俺はもう一度紙を見る。
『8D』
つまり、第八ブロックのCを引いた生徒と試合ということか。
さらに、
「やぁ、落ちこぼれ君。君は八ブロックのようだね……僕がいるブロックとは運が悪い!君みたいな平民が僕のような貴族には勝てないからね!」
この、嫌味を言ってくるお坊ちゃまこそが第八ブロックシード、向井 汐土である。
こいつは一流貴族の子孫である事を利用して、威張りくさっている。
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