第一章:校内魔法トーナメント

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†   †   † 「第一ブロック決勝戦を始める」 第一ブロック決勝戦って事は拓海の出番か。 この間にも第二Bブロックの予選が行われているらしい。 拓海の相手は厳つい男子だ。 「それでは……始め!!」 羽田先生の合図で二人が同時に動き出す。 二人の前に緑色の光を放つ空間ができた。そこに手を入れ、何かを引っ張り出す。 拓海が引っ張り出した物は、拓海の身長程ある大剣。 それに対して男子が出した物は至ってシンプルな剣。 この、空間から武器を取り出す技術は、誰でもできる……俺でもできる『武具召喚』という技術。 自分専用の武器などを異空間にしまっておく技術だ。 厳つい男子が拓海に向かって走り出す。それに対して拓海は動かない。いや、動けない? 厳つい男子が剣を振り降ろす。しかし、拓海はそれを大剣で軽々ガードした。 拓海はそのまま大剣を振り払う。厳つい男子はその大剣に吹き飛ばされ、壁にぶつかった。 倒れたまま起き上がらない。おそらくさっきの衝撃で気を失ったようだ。 拓海は大剣をしまい、気を失った男子に近づき、首にかかっているDCを砕いた。 「……そこまで!勝者、小金井」 ……流石拓海。
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