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† † †
「第一ブロック決勝戦を始める」
第一ブロック決勝戦って事は拓海の出番か。
この間にも第二Bブロックの予選が行われているらしい。
拓海の相手は厳つい男子だ。
「それでは……始め!!」
羽田先生の合図で二人が同時に動き出す。
二人の前に緑色の光を放つ空間ができた。そこに手を入れ、何かを引っ張り出す。
拓海が引っ張り出した物は、拓海の身長程ある大剣。
それに対して男子が出した物は至ってシンプルな剣。
この、空間から武器を取り出す技術は、誰でもできる……俺でもできる『武具召喚』という技術。
自分専用の武器などを異空間にしまっておく技術だ。
厳つい男子が拓海に向かって走り出す。それに対して拓海は動かない。いや、動けない?
厳つい男子が剣を振り降ろす。しかし、拓海はそれを大剣で軽々ガードした。
拓海はそのまま大剣を振り払う。厳つい男子はその大剣に吹き飛ばされ、壁にぶつかった。
倒れたまま起き上がらない。おそらくさっきの衝撃で気を失ったようだ。
拓海は大剣をしまい、気を失った男子に近づき、首にかかっているDCを砕いた。
「……そこまで!勝者、小金井」
……流石拓海。
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