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拓海が開始の合図を出した瞬間、俺は武具召喚をする。
取り出したのは……
「落ちこぼれ!お前の武器そんなちっぽけなナイフかよ?」
そう、ちっぽけなナイフ。
敵の取り巻きが使っているのは、ノコギリのような刃をした剣。
……当たったら痛そうだ……。
「かかって来いよ」
俺はそう言い、敵を挑発する。多分頭は悪そうだから乗ってくるさ。
「ナメやがって……後悔させてやる」
……よし。ここからだ……。
俺は肉体強化を使い、蒼のオーラを纏う。
「くらえ!!」
敵は大きく振りかぶって切りかかって来る。
……そんな振りかぶったら……
「簡単に避けられるぜ?」
俺は横にかわす。敵の舌打ちが聞こえる。
……もっとだ。もっと……。
敵はそのまま横に剣を降ってくる。が……。
「読めてるぜ?」
俺は屈んでさらに避ける。
さらに、そこからバックステップで敵と距離を取る。
そして、
「おいおい。落ちこぼれの俺が相手なんだろ?早く倒してみろよ」
さらに挑発を重ねる。
「…………クソが……」
相手がブツブツと呟き始める。
「落ちこぼれが!!ナメやがって!!!!」
……来たか……?
「<紅蓮弾>!!」
……来た!!
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