第一章:校内魔法トーナメント

10/16
前へ
/20ページ
次へ
拓海が開始の合図を出した瞬間、俺は武具召喚をする。 取り出したのは…… 「落ちこぼれ!お前の武器そんなちっぽけなナイフかよ?」 そう、ちっぽけなナイフ。 敵の取り巻きが使っているのは、ノコギリのような刃をした剣。 ……当たったら痛そうだ……。 「かかって来いよ」 俺はそう言い、敵を挑発する。多分頭は悪そうだから乗ってくるさ。 「ナメやがって……後悔させてやる」 ……よし。ここからだ……。 俺は肉体強化を使い、蒼のオーラを纏う。 「くらえ!!」 敵は大きく振りかぶって切りかかって来る。 ……そんな振りかぶったら…… 「簡単に避けられるぜ?」 俺は横にかわす。敵の舌打ちが聞こえる。 ……もっとだ。もっと……。 敵はそのまま横に剣を降ってくる。が……。 「読めてるぜ?」 俺は屈んでさらに避ける。 さらに、そこからバックステップで敵と距離を取る。 そして、 「おいおい。落ちこぼれの俺が相手なんだろ?早く倒してみろよ」 さらに挑発を重ねる。 「…………クソが……」 相手がブツブツと呟き始める。 「落ちこぼれが!!ナメやがって!!!!」 ……来たか……? 「<紅蓮弾>!!」 ……来た!!
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加