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俺に向かって真っ赤な弾が飛んでくる。
弾は俺に当たり爆発した。その爆発によって周辺が煙に包まれる。
煙が無くなり辺りが見えるようになった時……
俺はうつ伏せに倒れていた。
そのまま動かずに敵の行動を待つ。
「ハァ……ハァ……落ちこぼれが!!」
そう言って俺に近づいて来る。武器をしまい、無防備に。
敵との距離が一メートルを切った瞬間、俺は起き上がる。
「なッ……!?」
敵は驚き、目を見開く。
その間にナイフで敵のDCを割る。
「俺の勝ちだな」
「そこまで!勝者、真哉!!」
拓海がそう告げた。
俺は小さくガッツポーズを取る。
勝った。
相手はまだ信じられないようだ。
……まぁ俺落ちこぼれだし。
卑怯でも勝てばいいんだ。
敵が<紅蓮弾>を使い、俺がほぼ無傷だったのには簡単な理由がある。
敵の<紅蓮弾>の属性は炎、そして、俺が纏っていたオーラは氷属性。
氷は炎に強いため、俺はほぼ無傷だったのだ。
さらに<紅蓮弾>はそこまで破壊力のある魔法ではない。
そのことも味方したのだろう。
……まぁ、直撃した時の衝撃は酷かったけど。
何にせよ……まず、一勝だ。
あと二勝だ。頑張ろう……。
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