第一章:校内魔法トーナメント

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俺に向かって真っ赤な弾が飛んでくる。 弾は俺に当たり爆発した。その爆発によって周辺が煙に包まれる。 煙が無くなり辺りが見えるようになった時…… 俺はうつ伏せに倒れていた。 そのまま動かずに敵の行動を待つ。 「ハァ……ハァ……落ちこぼれが!!」 そう言って俺に近づいて来る。武器をしまい、無防備に。 敵との距離が一メートルを切った瞬間、俺は起き上がる。 「なッ……!?」 敵は驚き、目を見開く。 その間にナイフで敵のDCを割る。 「俺の勝ちだな」 「そこまで!勝者、真哉!!」 拓海がそう告げた。 俺は小さくガッツポーズを取る。 勝った。 相手はまだ信じられないようだ。 ……まぁ俺落ちこぼれだし。 卑怯でも勝てばいいんだ。 敵が<紅蓮弾>を使い、俺がほぼ無傷だったのには簡単な理由がある。 敵の<紅蓮弾>の属性は炎、そして、俺が纏っていたオーラは氷属性。 氷は炎に強いため、俺はほぼ無傷だったのだ。 さらに<紅蓮弾>はそこまで破壊力のある魔法ではない。 そのことも味方したのだろう。 ……まぁ、直撃した時の衝撃は酷かったけど。 何にせよ……まず、一勝だ。 あと二勝だ。頑張ろう……。
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