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「だ、第八ブロック二回戦を始めます!!えと、香住君と高山君は闘技台に上がってください!!」
今度の審判は第三ブロックシードだった横峯さんだ。彼女もほぼ無傷……やっぱりシード組は強いな。
いやいや、それより自分の試合に集中だ……。相手は高山って男子……確かこいつも向井の取り巻きの一人だ。
「ふ、二人とも準備はいいですか?」
顔を赤くしながら大きな声で言う横峯さん。
「おお!!」
力強く返事をする高山。
それに対し、無言で頷く俺。
「それでは……始め!!」
俺はすぐに蒼いオーラを纏う。
そしてすぐに武具召喚をし、“見た目”はさっきのナイフと変わらないナイフを取り出す。
「またそのナイフか……。おれは清水とは違うぞ?」
……清水?
……ああ、さっきの取り巻きか。
その瞬間、高山は黄色いオーラを纏う。
「清水は炎だったが俺は違う……俺の属性は雷!!お前の氷とは」
高山が喋っているが関係ない。
肉体強化を済ませている俺は大きく前に踏み出し、ナイフを高山に向け、さっきのナイフには無かったはずのナイフに備えつけられた“ボタン”を押す。
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