第一章:校内魔法トーナメント

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「相性が」 高山がそこまで言った時。 ボタンを押した事によって飛んだナイフの“刃”が高山のDCを割った。 「良……い……?」 まだ高山は何が起きたかわかっていないようだ。 「どうした?お前が喋ってる間に……もう、俺の勝ちだけど?」 「……嘘だ……俺が……俺がお前みたいな落ちこぼれに!!負けるわけない!!」 高山がそこまで言った、いや、叫んだ時。今まで黙っていた審判の横峯さんが声をあげる。 「そ、そこまでです!か、香住君の勝ちです!」 俺はさっさと闘技台から降りる。 そこで改めて思う。 ……これでニ勝目。後は向井だけだ……。……ここまで来たら……絶対に勝つ。 「真哉!!」 「拓海……勝ったぞ」 「見てた見てた!また卑怯な戦い方だな!」 笑いながら嫌みを言ってくる。本人は嫌みだと思ってないだろうけど。 「うるせーよ」 「そういや、あのナイフなんだ?」 それがずっと疑問だったのか首を傾げながら聞いてくる。 「スペツナズナイフっつーちょっと特殊なナイフだ。まぁ次の試合じゃ使えねーけどな」 「真哉……俺、ナイフの名前しか教えてもらってないぞ?」 「気にするな」
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