第一章:校内魔法トーナメント

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「あ、代表人数間違えた」 その言葉にクラス全体がざわつく。 「八人だった」 ……八人とは随分多いな。 「代表者を決めるのは……今日だ」 ……今日か。いきなりすぎねぇか? 「先生いきなりすぎませんか?」 またいつもの生徒、学級委員長が聞いた。 「だからこそ意味があるんだ。十五分後に第二闘技場に集合だ」 なるほど……だからこそ意味がある……か。 先生が教室を出て行ってからすぐ。 「真哉!代表八人だとよ!」 髪の短い、ツンツンに立てた大柄な少年が歩いてきた。 人懐っこい笑みを浮かべながら。 「聞いてたよ。拓海」 こいつの名前は、小金井 拓海(こがねい たくみ)。俺が落ちこぼれだと知りながらも普通に接してくれる。いわば、俺の親友だ。 「あ、お前どうやって負けるかとか考えてんだろ?もし一回戦で負けたら澪ちゃんにチクっちゃうからな!」 こんな事を笑顔で行ってくる拓海。このお陰で俺は負けられなくなった。 「……わかったよ……」
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