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「あ、代表人数間違えた」
その言葉にクラス全体がざわつく。
「八人だった」
……八人とは随分多いな。
「代表者を決めるのは……今日だ」
……今日か。いきなりすぎねぇか?
「先生いきなりすぎませんか?」
またいつもの生徒、学級委員長が聞いた。
「だからこそ意味があるんだ。十五分後に第二闘技場に集合だ」
なるほど……だからこそ意味がある……か。
先生が教室を出て行ってからすぐ。
「真哉!代表八人だとよ!」
髪の短い、ツンツンに立てた大柄な少年が歩いてきた。
人懐っこい笑みを浮かべながら。
「聞いてたよ。拓海」
こいつの名前は、小金井 拓海(こがねい たくみ)。俺が落ちこぼれだと知りながらも普通に接してくれる。いわば、俺の親友だ。
「あ、お前どうやって負けるかとか考えてんだろ?もし一回戦で負けたら澪ちゃんにチクっちゃうからな!」
こんな事を笑顔で行ってくる拓海。このお陰で俺は負けられなくなった。
「……わかったよ……」
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