弾みをつけて

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「うん☆あたしは、山田・・・」 「春奈」 「なんで知ってるんですかっ?!」 「名札みりゃあ分かるよ。誰でも」 そう言って彩は微笑んだ。あたしもつられて微笑み返してみた。 この後も二人で喋り込んで楽しんだ。彩とは気が合うのかな。友達ができるかとか心配していた自分が、バカらしくなった。 彩が高校友達だい1号でよかった//これからの高校生活、さいさき良さそう。 あたしは、心の真ん中ではそう思ってたけど、片隅にはずっと消えない思いがあった。 校庭の桜の木を見る度に思い出してしまう、彼の姿、声、優しさ。 彼の全てがみるみるうちに、よみがえってくる。
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