弾みをつけて

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歩きながら制服を整え、髪の乱れを確認し、やっと〈1年1組〉の教室の前まで来た。 あぁーどうしようっ どのタイミングで開けようかな 「おっはー!!」 その子は戸惑っていたあたしの後ろから、スキップしながら戸を一気に開けた。 あたしは、後ずさりして驚きながら、そろそろと教室に入った。 すっごい元気な子〃 おっはーってのはちょっと古いけどね。 ガヤガヤした教室は、なんだかとても新鮮な香りがした。 新しい香り。 今日、この日からあたしの高校生活が始まると思うと、心が弾んだ。
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