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「おーい。山田さん大丈夫?」
ハッとして前を見ると、大人っぽくて、美人な子があたしの目の前にいた。
「へっ、あっうん。ちょっとボーっとしてただけです。」
「よかった。なんか、遠く見つめてるみたいだったから。」
「違うよぉ。桜っ!桜に見とれてたんです。」
勘が鋭い。あたしは図星に近いことを言われて、声が上ずってしまった。
「へぇ。桜、ねぇ。・・・あっ!名前教えてないよね?あたし、叶内彩(かなうち・あや)。彩って呼んでね。よろしく。」
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