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そんな時、私と山瀬くんの前に現れたのは、大学のキャンパスに置き去りだった、由井島の姿。
海「あ、由井島。つかさちゃん、一緒じゃなかったの?」
つ「……一緒だったんだけど」
そこから先は、言えなかった。
だって、凄いこと言っちゃったから。
海「ってか、凄い形相。何か怒らすことした?」
その質問には、答えられなかった。
たぶん、怒らせた、自信ある。
海「おい、由井島!」
呼んじゃった。
仕方ない。呼ばなくても、由井島は、来てたはず。
大きく手を振る山瀬くんに対して、由井島は、小さく手をあげたけど。
顔は、以前凄い形相で。
海「やっぱり、怒ってるね」
つ「うん」
……逃げたい。
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