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海「見えた」
つ「見えた、ね」
山瀬くんも、私も虹を見上げたまま。
ーーデッカイ壁越えたらさ?素敵な景色一緒にみようね、同士でさ。
この約束を守れたって思ってもいいのかな。
いい、よね?
つ「ありがとう、山瀬くん」
海「俺、つかさちゃんに、お礼言われるようなことしてないよー?けど、一応、どういたしまして」
きっと、この屈託ない笑顔に、何度も前向きにしてもらえたよね。
山瀬くんが、あの言葉を言ってくれたから。
私、友情ってものを信じれるようになったかも。
今も全部を信じられるかって聞かれたら。
今も昔も変わらず、自信をもって、「うん」とは言えなくても。
迷って、「うん」とはいえると思う。
そんな自信はある。
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