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衣美「悪い、悪い、仕事の都合で遅れた。」
そう言って顔の前で両手を合わせた。
新一(あんまり悪いと思ってるような気がしない・・・。)
僕はそう思っていると、ほらよと缶を投げてきた。
僕は慌てて受け取ろうとしたが、冷えきった手では力が入らず、ボスンと雪の中に落ちた。
新一「いきなり投げないで下さいよ。」
僕はブツブツ言いながら缶を拾う。
衣美「7年か・・・。」
そう呟きながら、懐かしそうな顔で僕を見た。
新一「お久し振りです。衣美さん。」
僕は笑顔でそう言うと
衣美「気持ち悪い顔をするな。」
そう言いながら携帯灰皿を取り出し吸っていた煙草を消した。
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