小5
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ある日の放課後。 「ねぇねぇユリって、幽霊とか信じる派?」 いつものようにランドセルに教科書を詰め、帰る支度をしていると、前の席の友達が聞いてきた。 ……え? 何当たり前のこと聞いとるん? 信じるも何も、普通におるやん。 物心つく前から“見える”自分は、見えるのが自然なことだと思っていた。 『普通におるけど……なんで?』 この時の自分は、友達の質問の意味など、知る由もなかった。
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