アトム二世誕生

11/16
前へ
/43ページ
次へ
発信機の信号を元に、アトム二世が辿り着いたのは、小さな孤島だった。 そこには、大きな城が建っている。 アトム二世は深呼吸をすると、城へと近付いた。 回りには犬型ロボットが目を光らせ、城の庭を闊歩している。 少しでも異常があれば襲ってきそうなほど、警戒しているようだった。 岩影に身を隠し、様子を伺うと城の庭を駆ける。 だが、敏感な犬型ロボットはアトム二世に気付き、唸りをあげ飛掛かって来た。 「ちっ気付かれたかっ!! こうなったらやるしかないな!」 そう言いながら、犬型ロボットを投げ付ける。 次々と現われるロボットを倒し、一気にジェットを使って城の中へ潜り込んだ。 「よし!城の中に入ったぞ!! ここからが本番だ!」 まるで迷路の様な廊下を、ジェットを飛ばして駆け抜ける。 警報音と共に、レーザー砲が発射される。 すれすれに避けながらアトム二世は進んで行った。 すると、目の前に分厚い扉が現われた。 「ん?この扉からアトムの反応があるぞ!!突っ込んでやる!」 ジェットの火力をあげ、アトム二世は勢い良く突進した。 ドカーン!! 衝突の勢いで扉が吹っ飛ぶ。 半端転がる様にして部屋の中に入った。 .
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加