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えばるニトロに、ウランは悔しそうに歯ぎしりした。
そんな2人を尻目にアトムは皿に分けた調味料や材料を、どんどんチョコレートに入れていく。
そしてもう一度、チョコレートを口にした。
アトムは頷き、おたまから手を離す。
「これで大丈夫だよ。
あとは型に流して冷蔵庫で固めて」
ウランの頭を一撫ですると、アトムは大きな欠伸をした。
すかさずニトロが味見をすると、驚いて目を丸くした。
「すげぇ!!さっきのチョコが嘘みたいだ!!!
アトム!おれの嫁になってくれ!!!」
ニトロはアトムの肩を掴み、瞳を輝かせた。
眠そうに瞬きするアトムは、その言葉に笑いながら応えた。
「アハハっ!変な冗談はよせよ。キミは女の子が好きなんだろ?」
「だって、あんなに不味かったのに!!
好きな人だってどーせいないんだろ?」
ニトロはからかい半分でアトムをつつくと、アトムは少し不機嫌そうに自分の腕を組んだ。
「失礼だな。ぼくにだって好きな人はいるさ!」
「「ええーーーー!!?」」
アトムの衝撃発言に、ニトロとウランは驚愕の声を上げた。
アトムはハッとして口を押さえる。
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