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「ちょっ…ちょっとアトムお兄ちゃん!!そんな事、初耳よ!!」
「だっ誰なんだよ!恋愛なんか興味無いアトムを落す奴!!
強がって言ってるんじゃないのか?」
ずいずい詰め寄られるアトム。
みるみるうちに顔が赤くなっていく。
「そっ…それはその……あ、あの……ええとっ……なっななな内緒っ!!!!」
その今までに無いくらい動揺しているアトムに、二人は確信した。
本当に好きな人がいるんだと。
「内緒って!!いーじゃんか!誰か教えてよ!!」
「わたしも知りたい!知りたいのー!!」
騒ぎ始めた二人を払い避け、アトムは足早に自分の部屋へ向う。
「ダメダメ!!内緒は内緒!
ぼくは疲れているんだ。また寝るよ!」
「ちょっと!アトムお兄ちゃん!!!」
ウランがアトムを引き止めようと追いかけた。
だが、案外簡単にアトムは動きを止めた。
あまりにも突然に立ち止まったため、ウランとニトロは首を傾げた。
その理由もすぐに分かってしまう。
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