純愛ソニック

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何か確かめる様に耳に手を当てるアトム。 そして素早く玄関の方向へ顔を向けると、明るい声で叫んだ。 「……デルタだ!!!」 その言葉に混乱するウラン達を余所に、アトムは玄関へ走る。 数秒後。 リゴーン 玄関のチャイムが鳴った。 「はぁーい!」 アトムは返事をし、自分の服の埃を払ってから、玄関を開けた。 そこには、アトムの身長の二倍くらいありそうなロボットが立っていた。 「やあ、デルタ!!どうしたの?キミがぼくの家に来るなんて」 まるで来る事に気が付かなかったという様に振る舞うアトム。 デルタは頬を掻き、視線を上に向けた。 「いや、その…パトロールの途中でたまたま近くを通ったから、寄ってみただけだ。 ……それに朝、いつもお前がパトロールしているのに、今日は見掛けなかったってのもあって…」 ぐちぐちと理由を付けるデルタに、アトムは瞳を輝かせた。 「え!?ぼくの事、心配してくれたの!? ふふふっ嬉しいや!」 本当に嬉しそうに満面の笑みを見せる。 デルタは頬を赤くして、別にそんなつもりじゃ…と付け加えた。 そんな光景を遠くから見ていたウランとニトロはお互いに顔を見合う。 .
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