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私が握った手は強く私の手を引っ張った
気づくと私はあなたの腕の中にいた
あの頃と変わらない容姿に凄く安心した
「ただいま…帰りました」
「桜は五度散った」
「ごめんなさい、遅くて」
「だが、お前は帰った」
「うん…忘れてない?私の事」
「…無論、忘れてなど…」
強くなる殺生丸の腕の力で私は鎧に押し付けられた
「いたい…」
「殺生丸痛い」
力を緩めるとこの何年かで伸びた髪を撫でながら私を見つめた
「長くなったでしょ?」
殺生丸は一掴み髪を持つとそれにキスした
「あの…気恥ずかしいんだけど」
「お前は約束を守った…次は私の番だ」
「殺すってやつ?」
「…」
違うみたいだ
「ああ…傷…責任とるってやつ?」
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