第伍夜~暁 紅輝~

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「ていうか、なんであなたクラスメートが一人で死んでるって言うのに、なんでそんな元気なんですか?」 「えッ………??」 -そう言えば………- 「ふぅ……。どうやらそこまでは思い出してないみたいですね。安心しました。」 「え?」 侑希はもうわけがわからなくなった。 「不思議に思いませんでした? なぜ、昨日までいた男のことをみんな知らなくて、今日突然クラスにやってきた僕のことをしっているのか。」 「……!」 「そして、不思議に思いませんか?なんでさっきまで自分のクラスメートが死んだことを忘れてたのか。不思議に思いませんか?なぜちっとも悲しくないのか?」 「……も……もしかして……!」 「そうです。全部私の力です。」 「…………」 侑希は黙っていた。 そして紅輝は続ける。 「殺されたものの存在と、その人がいなくなった悲しみを消すことが僕達“鬼”の仕事なのです。」
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