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なれた説明。なにも知らない人にはじめての説明でこんなに分かりやすく説明出来るのか?
出来ないだろう。
恐らく何度も説明している証拠だろう。
ということは、鬼として見つかったことがあるのは私がはじめてじゃないってこと?
…………だったらなんで………鬼の存在は明らかになっていないのか?………あっ、記憶は消せるのか!
あれ……でも、なんで………?
「あのォ!!!!!」
「ッ!」
突然の大声に侑希はビックリした。
「話きいてます?」
「えっ?……あっ!ご、ごめん……。なんだっけ?」
はずかしそうに聞き返す。
「はぁ………」
ため息の多いやつだ。
「ですから、元々鬼と人間との違いは“鬼道”が使えるか使えないかだけなんです。まぁ、鬼道を使うと昨日の夜みたいに髪と目の色は変わりますが……」
「鬼道って?」
「さっき説明したでしょ!ホントにきいてなかったんですか?」
「…………テへっ!」
「はぁ………。鬼道と言うのは鬼が扱える特別な力のことです。
よくいうでしょ?気功波とか?そんなんですよ。」
「へぇ……。」
へぇ………
「まぁ、これで鬼と人間との違いがわかったでしょう。」
「うん。」
「そして、絵本に出てくるような鬼の姿になってしまうのは、この鬼道が原因なんです。」
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