第壱夜~赤い鬼~

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「はぁ、はぁ、はぁ…………最悪だよ!英語のノート忘れるなんてぇ~~~」 そう泣き言をいいながら夜の町を走る人、どうやら少女のようだ。 「そもそもなんで人から借りた物学校にわすれるんだよぉ!大吾ォォ――――!」 ――太陽が一日の役目を終えようとした頃の教室―― 「なんか用?大吾。」 「あぁ、あのさぁ、侑希の英語のノート貸してくれる?」 「えッ!?……あっあぁいいょ!?はぃ!」 「サぁンクス!」 「でも珍しいじゃん、ノート取ってないなんて。」 「ん?あ、あぁちょっとね……」苦笑い 「明後日テストなんだからすぐ返してよね?」 「わかってるって!今日の8時には返すよ♪」 「ぜったいだよ?」 「って言ったのになんで教室に忘れんだよ!」 ――夜8時10分頃―― PLLL……… ガチャ 「はぃ?」 「大吾ォ、ノートは?」「あっ!忘れた!」 「だと思ったよ!」 「じゃあ早く写して持ってきて!」 「学校に忘れた……」 「………」 「一緒に取りに行こッ!ね??ね?!」 「なんでウチがぁ?」 「だってぇ、夜の学校怖いじゃん……」 「相変わらずだね。わかった!行くよ!」 「サぁンクス!じゃッ今から学校ね」 プツと切れた音がヤケに耳に残った
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