一章 風の強い日

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ヤンは何かを思い出したように尋ねた 『そういやスノー、お前なんでインターハイ途中で辞退しただ』 『…いろいろあってな』 『スノーの話よりヤン。お前も優勝してないだろ、負けたか?』 光弘が話しを変えるように聞くと 『俺はちょっと喧嘩したんがばれて強制的に出れんくなっただ』 『なるほどな、解る気がする』 納得するように言いながら光弘がヤンのグラスに注いだ ヤンは少し酔ってるみたいだ 『そういや…ボクシング辞めたって言ってなかっただか?』 『ああ もうやってないよ』 『なんでだ?俺のおった県にまで有名だったで、お前の名は。雪村”スノー”って呼ばれるカウンターの得意な化物がおるって』
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