一章 風の強い日

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外のひとけのない所に着くと、ヤンは振り返った 『さっきは、バカにしただな』 『気に障ったのなら悪かったな』 『いや、もぅ許さんけ』 余裕のある表情をしている そして眼は…ヤル気だ 遠くから光弘の声が聞こえた 『やめろ スノー』 フェイク!誘った 目線を反らし、敢えて声のする方に顔を向けた 乗った! ヤンは素早く踏み込んできた 早い!! 予想以上の踏み込みからの左! かわしたが、頬をかすめた その瞬間に合わせた左ボディ! もらった! 何!ブロック!? ヤンは素早く右腕を下げボディーを受けていた その瞬間眼が合う! 同時に二人はバックステップでお互いの距離をとった
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