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SIVA「陽色ちゃん、元気~?」
陽色「おお、SIVA。
来てくれたのか!
こんなことになって申し訳ない…。
」
SIVA「まぁーやっちまったもんはしゃーねーべ。」
陽色「俺らの音楽活動もここまでかな…。
」
SIVA「そんなことないよ。出てからでもいくらだって出来るよ。」
陽色「そうかな…。
」
SIVA「そうだよ、娑婆のことは俺らに任せて頑張ってきなよ。」
陽色「SIVA、
慧のことを…慧を頼む。
俺が懲役に行くのはいいんだ。
自分のやったことのケツを拭きに行くんだからな。
でも、慧は今急に一人になって多分すげぇ不安定なんだと思う。
それだけが気がかりなんだ。
何かしてくれってわけじゃねぇが、気にかけてやっててくれよ。」
SIVA「おお~OKよ。任せときなさい。」
陽色「ありがとな。
早くまた出て、あちこちライブ行きてぇな。
」
SIVA「そうだな。
そんなとこ入ってる場合じゃねぇよ。」
陽色「ああ、
元気が出てきたよ。頑張るよ!
」
SIVA「おう、頑張れ!」
看守「時間です。」
陽色「SIVA。」
SIVA「ん?」
立ち上がり娑婆と塀の中を遮るアクリル板に拳を当てた。
SIVAも向こう側から拳を合わせる。
陽色「刑務所は友達の面会は出来ないから、
これで出所までお別れだな。」
SIVA「そうか…。
そうだな…。」
陽色「何年後になるかわかんねぇけど、
待っててくれよな!」
SIVA「ああ、
待ってるよ!」
看守「おい、行くぞ。」
陽色「じゃあな。」
SIVA「ああ、体に気をつけてな。」
SIVAは扉の向こうに消えた。
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