第1話「逮捕」

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SIVA「陽色ちゃん、元気~?」 陽色「おお、SIVA。 来てくれたのか! こんなことになって申し訳ない…。 」 SIVA「まぁーやっちまったもんはしゃーねーべ。」 陽色「俺らの音楽活動もここまでかな…。 」 SIVA「そんなことないよ。出てからでもいくらだって出来るよ。」 陽色「そうかな…。 」 SIVA「そうだよ、娑婆のことは俺らに任せて頑張ってきなよ。」 陽色「SIVA、 慧のことを…慧を頼む。 俺が懲役に行くのはいいんだ。 自分のやったことのケツを拭きに行くんだからな。 でも、慧は今急に一人になって多分すげぇ不安定なんだと思う。 それだけが気がかりなんだ。 何かしてくれってわけじゃねぇが、気にかけてやっててくれよ。」 SIVA「おお~OKよ。任せときなさい。」 陽色「ありがとな。 早くまた出て、あちこちライブ行きてぇな。 」 SIVA「そうだな。 そんなとこ入ってる場合じゃねぇよ。」 陽色「ああ、 元気が出てきたよ。頑張るよ! 」 SIVA「おう、頑張れ!」 看守「時間です。」 陽色「SIVA。」 SIVA「ん?」 立ち上がり娑婆と塀の中を遮るアクリル板に拳を当てた。 SIVAも向こう側から拳を合わせる。 陽色「刑務所は友達の面会は出来ないから、 これで出所までお別れだな。」 SIVA「そうか…。 そうだな…。」 陽色「何年後になるかわかんねぇけど、 待っててくれよな!」 SIVA「ああ、 待ってるよ!」 看守「おい、行くぞ。」 陽色「じゃあな。」 SIVA「ああ、体に気をつけてな。」 SIVAは扉の向こうに消えた。
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