入院そして…手術!

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医師は今の状況の説明と今後の治療の流れを… マニュアル的に黙々と話しだした…。 全治には最低三ヶ月かかり…その後半年~一年は… リハビリが必要な事を… 手術は患部の内出血が引く迄待ちになる等を… そして…今から手術前の準備と…立て膝のまま…伸びない脚を麻酔で寝てる間に戻すので…食事は麻酔が醒めてからになると……。 「それでは…今から処置室で…脚を固定する為の金具を付けますので…また移動しますねっ!…」 あと医師は付け足す様に… 「脚を伸ばすのは…手術室で全身麻酔で行いますが…順番待ちで…空き次第になります!…」 そう話す医師に俺は…素朴な疑問を聞いた…。 「あの~…金具って?…」 俺の質問に医師は事もなげに……… 「あ~大腿骨に脚を固定する為のステンレスの針金を…取り付けます…局部麻酔で行いますから…痛くは無いですよ!…」 「ハア~?…」…なんですと~!!…………… 医師の言葉に…俺は呆然とした…。 中世の拷問じゃあ~あるまいし…「大腿骨に針金~?」……… それじゃぁ~俺の脚は焼鳥か…バーベキューやんか~!!……。 耳を疑う言葉に俺は…… 「先生…それって全身麻酔の時に…一緒じゃぁ駄目なんですか?……」 医師は…手術室も予約の時間が詰まっていて…他の手術の合間にしか… 時間が無く…処置が長引く作業は余裕が無いのでと… 申し訳なさそうに答え… 「そんなに…心配する程ではありませんから!…」 まるで他人事…「まあー他人なんだけどねっ……」…… そんな納得のいかないまま…再び1Fの処置室へと…俺は運ばれて行った。 1Fに着くと…偶然病院から連絡を受けた妹と…バッタリ出会った…。 心配そうに駆け寄る妹に…これから起こる惨劇を簡単に説明し終ると… 付き添いの看護婦が…どうします?家族の方は処置室へ同行出来ますが… と言う看護婦に…妹は… 「いえ…外で待たせていただきます……。」 青い顔で…丁重に断った。 そりゃあ当たり前…そんな光景見るのも耐えられんよ…普通! 心配そうに見送る妹を背に…無情にも処置室へと俺は運ばれて行った。
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