黒と白

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――― 「っん……」 レイルが目を覚ました時、辺りはもう赤みを帯び始めていた。 「もしかしてもう…夕方?」 覚醒しきっていない頭で状況を把握し、あることに気づく。 「あの二人は今俺の中にいるのか??」 洞窟には日が傾き、夕日が差し込んで明るくなっている。 しかし回りを見渡しても誰もいない。 (おーい!リザ!ギルアム!) この疑問を晴らすべく、レイルは心の中で呼び掛ける。 「…………」 返事はない。そして、体にも変化は全くといっていい程に無い。堅い地面で寝たことによる倦怠感位だ。 「夢だったのかな…」 そう呟き、洞窟の出口へと向かう。
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