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既に月が高く上がってしまった頃、レイルはギルドに帰り着いていた。
気力、体力供にすり減らしていたからか、レイルはなだれ込む様にギルドへと入る。
「レイル……か?」
サイラスがうつ伏せになっているレイルに声をかける。
いつものレイルなら「今までずっと飲んでたんですか!?」といった具合に返す所だったが、今はそんな状態ではなかった。
「こん…ばんは…」
意気消沈といった表現がぴったりという様な様子で答えるレイルにサイラスは尋ねる。
「何かあったのか?」
レイルの体がピクリと動く。
「……………実は…」
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