目標

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中にいたのは、初老と思われる一人の男性。 多忙であり留守が多い学園長を見るのは初めてだった。 しかし、その学園長は何故かむすっとした顔をしている。 「じいさんと呼ぶのはやめろと言っているだろう?」 あ………それか。 確かにじいさんと呼ばれるような歳では無いように見える。 「今年で80だってのにおじさんは無いだろ」 「はち………じゅう…?」 思わず声が漏れる。 どう見ても5、60歳にしか見えない。白髪だってほとんどない。
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