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「ふふ、その反応を待っていたよ。君がレイル=ローレンス君だね?」
学園長は視線を俺に向け、笑みを浮かべた。
「は、初めまして」
俺は思い出したように挨拶をし、頭をさげる。
見た目こそ若いが、学園長の笑みには年相応の力を感じた。
吸い込まれるような、全てを見透かすような力。
俺は何故だかその笑顔で落ち着くことが出来た。
「で、じいさん。昨日話しといたことについてだが」
「あぁ、そうだな。レイル君については、学園に残る為にいくつかの試験を受けて貰いたい」
「試験……?」
一体どんな?と聞く前に、学園長が口を開く。
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