目標

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「試験といっても特別な何かをするわけでは無いんだ。ただ『夏休みの期間中で人並みに戦えるようになること。』と言うのが合格の条件。勿論人並みというのは学年内でのことです」 「人並みに戦うことができたら、魔法の能力は問われないんですね!?」 俺は少し興奮気味に尋ねる。 皆とまだ一緒にいられる。 そう思うと嬉しくてしょうがなかった。 「まぁ、そうだね。人並みに戦うことができたら。ですが」 「大丈夫だ」 サイラスさんが俺の頭に手を置き、話し始める。 「俺の予想だとこいつは強くなる。いや、俺が強くしてやる」 あれ?今何か、恐ろしいこと言わなかった?あれ? 「……覚悟しろよ」 にっこりと笑うサイラスさん。 ここにサイラスさんのサディストが再覚醒することが決定した。
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