2

4/16
前へ
/351ページ
次へ
身長の倍はあるキャンバスが、まるで壁のように幾つも飾られていて。 圧倒的な、碧と白の空間。 「すっ…げぇ……」 オオミ・ブルー。 集めた資料の中にそんな言葉があったな。 この人にしか出せない色、この人にしか操れない碧だって。 その色で力強く、繊細に描かれた天使達は銀と純白の羽根を纏って。 隣に飾られているキャンバスには魚達が、やはりその碧の中を泳いでいて。 「わ……とりはだ…」 全身がその迫力に飲み込まれていた。 .
/351ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2100人が本棚に入れています
本棚に追加