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気づけば、天使…いや、元天使はまだクスクスと笑いながら近づいて来ていた。 光の下よく見れば、白いロンTに紫のダウンベスト、 履き古したジーンズにスニーカーという天使とはかけ離れたラフな恰好の小柄なその人。 立てた短い髪は金髪に近い色で。 …若いな、スタッフかバイトの子か? なんか恥ずかしい勘違い見せちゃったし、 笑われてるし、 絶対変な奴って思われてるよな。 もー、こっから立ち去りたい……。 それに。 早く、会ってみたい。 この感動をくれた人に。 .
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