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しかし、幸いにも私には大学生活を共に怠惰に過ごす友人が数人いた。
怠惰に過ごす、と言うと聞こえが悪いが私が言う「怠惰に過ごす」とは、つまり、いかに効率良く単位を取得し遊び呆けるかということである。
大学生を経験した方ならば、想像に難くないと思うのだが、ただただ遊び呆けているだけでは取得可能であったはずの単位を想定外に取れず、泣く泣く留年せざるを得ない状況に簡単に陥れるのである。
その様な、笑うに笑えない状況を回避するためにこそ、怠惰ネットワークは存在するのである。響きこそ貧弱ではあるが、このネットワークほど心強いものはないと自負する。自負するとは言っても誇りには思っていない。それだけははっきりと記しておく。
怠惰ネットワークとは私と私の小学校からの悪友である大泉が中心となる運命共同体のことである。
怠惰ネットワークの目的は前述の通り、効率の良い単位の取得にある。
察しのいい読者諸君のことである、「効率の良い」と言うのが何を指すのかは私が語らずとも自明のことであろう。
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