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ハムレットの憂鬱
生か死か
それが問題だ…
脳の死が生物としての死である事は何となく分かる気がする
ただそれを認めるのは難しい
父は亡くなる前ただ呼吸器をつけ目も開けたまま動かない状態だった
ただ体温もあり微かな呼吸があるだけでも
僕にとってはその存在は確かに父であり
このまま動かない状態でもいいからそこに存在して欲しいと思った
やがて呼吸も止まり本当の死を迎えた時ですら
この形のまま側にいて欲しいと思った
1番悲しいの火葬の時
その形 その存在がなくなった時だ
そこで初めて強く死を意識した気がする
ただ自分の遺伝子 記憶の中では今なおハッキリと父が存在する事を思うと
人には肉体の死はあってもその存在としての死はないような気がする
生か死か
ただただ
命があるかぎりは精一杯生きたいと思う
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