彼の町

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おじいちゃんの家は、過疎化がかなり進んだ寂れた島の漁村にあった 一日3回づつしかない小さな定期船でしか行き帰りは出来ない 島には車なんて通っていなく、と言ってもそんなに広い道も、車を使う程の距離も島全体の広さにはなく 皆、徒歩か自転車 コンビニなんて勿論ないし あるのは小さな商店が3店 今ではそのお店全ての戸が閉まっている 小さな頃から父に連れられてあたしはよくおじいちゃんの家へ行っていた にゃんちゃんはおじいちゃんのお気に入りだから それが皆口を揃えて言う言葉 あたしは彼に沢山愛されて育って来た
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