第六章:発見

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みんなで話し合って、もう一度全員で森に入って神子を探すことになった。森の中に入ると、何かが胸の中で叫んでいるようだった。みんなで探していると、イルミがふと何かに気付いたようだった。「何これ?赤い水たまり?」といった瞬間、上からその水たまりに赤い液体が落ちてきた。まさか!? 嫌な予感は的中した。上を見上げると…‥ そこには、変わり果てた神子の姿があった…‥。「キャァァァーーッ!!」というイルミとミキの悲鳴が森中に響きわたった。俺とカイトは、すぐさま神子を木から降ろしたが、もうすでに息はなく、顔は直視できないくらいに血だらけだった。 そして神子の右手には、あの赤い手袋がはめられていて、それは神子の血で更に赤く染まっていた…‥。 神子は自分で自分を殴ったのか?いやおかしい、いくらなんでも首をつった人間が、自分で自分を殴れる訳がない。これは誰かが神子を殴った後にこの木に吊したんだ‥…だとしたら誰が?誰がこんな酷いことを? この島には、俺達しかいないはずだ。なのに人が殺されるはずがない。 俺は怖くなってこの島から逃げ出したくなった。しかし、少なくともあと3日間はこの島からはでることができない。そうあと3日は…‥。
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