第二章:誘い

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あれはちょうど一年くらい前、俺は大学4年生だった。その日、もうすぐ卒業だからといってミキ達に卒業旅行に誘われた。ミキ達と言うのは、幼なじみの中谷 美輝(ナカタニミキ)と、大学で偶然知り合った 大谷 海翔(オオヤカイト)と桜木 いるみ(サクラギイルミ)の事だ。普段の俺なら面倒くさいからと言って断っていただろう。でもその時は違った。不思議なことに俺の口からでた言葉は「いいよ別に。」 !?俺はビックリした。そんな事を言うつもりは少しもなかったハズなのにその言葉がでた。まるでもう一人の自分がいるようだった。正直な話、俺はいきたくなかった。だからと言って、笑顔のミキ達を見ると、今更断るに断れなれなかった。今考えると、あそこでちゃんと断っておけばあんな事にはならなかったんだ。
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