第三章:卒業旅行

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俺達は、とある無人島にきていた。無人島といっても昔は人が住んでいたそうだ。なぜそんなところを卒業旅行の場所に選んだかというと、ただ単にお金がないからだ。まだ大学生だ、そんなにお金があるわけがない。 この島はミキが旅行会社で偶然見つけてきた。 ミキは、旅行会社に入って目が点になるほど驚いたそうだ。『5人で4泊5日で一万円!! あなたも無人島生活を体験してみませんか?』 ミキは、すぐさま店員を呼んだ。「これ、まだ空いてますか!?」「空いてますよ」「やったー、それじゃぁこれの契約お願いします」「分かりました、旅行の日程はいかが致しますか?」「できるだけ早くお願いします!!」「カチカチカチッ。では、今週の金曜からとなります。よろしいですか?」「はい、お願いします」あまりの安さにミキは何の疑いもなく契約した。安さの裏にはいつも決まって何かあるに決まっている。 しかしお金がないのだから仕方がない。俺達は、その無人島に行くことになった。 俺達は、その無人島につき、自分たちが泊まるという、使われていないホテルの部屋にいた。 「ねぇ、この島結構いい感じじゃーん」とイルミが言う「そうだな、悪くないよ」カイトが応えた。もちろん俺も意外と悪くない島だったんで少し安心した。でもそういうパターンはホラーでよくある話だ。「ねぇ、この島探検してみない?せっかくきたんだからさぁ」ほらきた。絶対そうくると思っていた。これもホラーにはお決まりのパターンなのだ。好奇心旺盛なミキがそういった。「じゃあ男チームと女チームで探検しない?」イルミも乗り気に言った。そして結局、男チームと女チームに別れて行動することになった。
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