第四章:死に神の手袋……

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「んじゃ夕方までには帰っていてねー」ミキが元気よく言った。あと、紹介を忘れていたが、ミキ達と一緒に天田 神子(アマダカミコ)もきていた。彼女は世間でいう、いわゆる根暗だ。5人で一組のセットだったから一人足りなかったので仕方ない。 「ねぇ、私達はあの古びた洋館にいってみない?」ミキが言った。「わ、わ、私はあまりいきたくありません」コレが神子だ。「私賛成ー!!」イルミがいった。 「なぁ、俺達はホテルに来るときにみた森に行ってみないか?」とカイト「おぅ、そうだな。行ってみるか」俺達は森に行くことにした。 森に着いた俺達はしばらくの間、その森をしばらく探索したあと、大きな泉にでた。カイトが「なんだここ?こんな所地図にあったか?」と言った。「さぁ」と素っ気ない返事をした。そこからしばし沈黙のまま泉の周りを回っていた。 その沈黙に耐えきれなかったのかカイトが口を開いた「なぁ、なんかおもしろい話ねぇか?」自分から口を開いておいて話の内容が見つからなかったらしい。仕方がないのでこの前友達の田中が授業中にオナラをした、という話をしたらカイトのツボにはまったらしく、カイトは笑い続けていた。その時ふと足元を見ると 古びた赤い手袋が落ちているのに気がついた。それにはカイトも気付いたらしく 笑うのをやめて「なんだよこの手袋、きったねぇ」といった。カイトはその手袋を拾い上げ「これ持って帰ってミキ達に死に神の手袋だぁー!って見せて驚かさねー?」カイトは時々バカなことを言う、今時そんな話じゃ子供だって驚かない。まぁ仕方ないから付き合ってやる事にした。その手袋の持ち主が死に神よりも恐ろしいことも知らずに…‥。
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