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すると、
お婆さんに、あてた方の手を握られた
「ワタシの死を、
乗り越えなさい…」
え?
「ワタシはやっぱり死ななきゃいけなかったのよ
ノアで言う、運命だったの…」
(何訳のわかんない事言ってるんだよ!)
オレはお婆さんの手を払った
すると払った手を誰かに掴まれた
(離せ健太!)
「お婆さんは死を覚悟したんだ!
だから奏に止める権利はない!」
(健太までどうしたんだよ!?)
「お婆さんは、自分の身を呈してまで!
自分を…自分を犠牲にして、奏を強くさせようとしてくれてるんだろ!!!」
健太…
(で、でも!
お婆さんには死んで欲しくないよ…)
「誰だって、誰かに死んで欲しい訳ないだろ…」
「奏…?」
今にも消えそうな声が聞こえた
(なに?お婆さん)
「これから先…
誰かが死ぬかもしれない。
葵がその時辛そうだったら助けてあげるんだよ…」
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