59人が本棚に入れています
本棚に追加
「そして、死ぬのが葵の大切な人だったら、
絶対、奏が支えてあげるんだよ」
お婆さん…
「奏。
葵を頼んだよ…」
お婆さんの目が段々と閉じていった
クソ…
健太の手からオレの手が離れ
手は力の入っていない状態になった
「奏…」
アレックスの声がした
(なんで、お婆さんを…)
「オレだってコイツには恨みがあったんだ」
(そんなに人を悲しませる様な事を、お婆さんはしない!)
オレは顔を上げた
「奏…、お前オレのトコ抜けろ」
「おい、アレックス!」
「健太!
お前もだ。あと、葵もな…」
「なんでだよ!?」
「健太は少しでも奏の力になってやれ」
最初のコメントを投稿しよう!