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「んぐ!!...これは帰りの電車でゆっくり食べるの!!」 口に詰まっていたものを飲み込んで玲奈に言う。 「あそ」 それまでに潰れるだろうなと思いながら必死で菓子パンを片付けていくリツを眺めていると不意に玲奈の携帯が鳴った。 ヴーッヴーッヴーッ 「ぬぉ!?なんだ、玲奈のか」 「みたいだな、ん-?何だ?」 ぱちん 玲奈は携帯を手にとり開く。 カコカコとプッシュ音だけがなる。玲奈の携帯がマナーモードだからだ。 「あ、mailだ。」 そう言った瞬間玲奈の顔がむっと歪んだ。 そしてしばらくそのまま画面を睨んでいるとぱちんと携帯を閉じ、弁当箱をスクバにしまいじめた。 「ん-?どした玲奈。」 ゴミをまとめながらリツが玲奈に問いかけた。 「えっとさ、私帰るわ。」 そう言いながら机の中の道具もスクバに入れ始める。 「ん-?」 事情がよくわからないリツはペットボトルのお茶に口をつけながら首をかしげる。 「先生に言っといてよろしく。」 素早く荷物をまとめるとスクバを肩にかけ教室を出ていった。 「ん-」 まだお茶を飲んでいるのできちんと話すことができない代わりににペットボトルを持ってない方の手で玲奈に手を振る。 玲奈もそれを見て軽く手を振った。
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