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シグが大罪の闇に落ちてから二年の月日が流れ、世界は変化を迎えようとしていた。王を失った土地は恵美を失い、その国に住んでいた者達は路頭に迷う。そのような難民は数多く、残っている王国でも抱えきれずにあふれている。難民は王国の近くでひっそりと暮らし、スラム街を築いているが限界に近い。なぜなら王は自分の国を守ることしか考えておらず、スラムの人間には一切の施しをしないからだ。そのため暴動が増え、略奪などが起こっている。かつて108つあった王国のうち100の王国が滅んだのだ。100の国に住んでいた難民の方が世界の人口は多い。このままいけば全ての王国が滅び、人類が滅ぶ。そうでなければ、多くの難民が滅ぼされ王国に生きる民だけが生き残るかも知れない。
ただ言えるのは、間違いなく人類は滅びの道を歩んでいるということだ。
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