一章 試練

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しばらくして、真也の目の前に水晶が現れた。 その水晶は、第三刺客のロイルに姿を変えた。 ロイルは真也を睨みつけた。 ロイル「お前…あの時はよくもやってくれたさ…。次こそは僕が勝ってみせるさ!」 真也「第三刺客のロイルか…。確かコイツとの戦いは…」 真也が過去のロイルの戦いを思い出していた。 その時。  ピューー…ドン!!! 上から何か大きな物が2つ落ちてきた。 それは、クイズ番組で使われていそうなボタン付きの席であり、赤の席と緑の席と2つある。 ロイルは早速赤い席に座った。 ロイル「さっ、お前も早く緑の席に座るのさ!」 ロイルは緑の席を指差しながら真也に言った。 真也(やっぱりこれなんだ…) 真也は苦笑いをし、魔神剣を背中に仕舞って、緑色の席に座った。 やがてどこからともなく女の声が聞こえてくる。 「アタック25の時間です。さぁ今回も激しいクイズバトルの末、勝利を目指して下さい」 真也(あれ?そういえば今回は司会の男の人が居ないなぁ…) 真也はキョロキョロ周りを見回した。 すると、また女の声が聞こえてくる。 「では、早速問題を出します」 真也は顔を強ばらせた。 『第三刺客  狂遊創賢幻魔  ロイル』 「第一問、全てのソウルキーは何個でしょう」 ポンッ! 真也は緑の席のボタンを押した。 真也「10個!!」 「はい、正解です」 ロイル「なっ!」 その瞬間、ロイルの頭上から巨大な石が降ってきた。 ガンッ!!! ロイル「ぐはっ!!!!」 頭からダラダラと血を流し…ロイルは倒れた。 ロイルは気絶したようだ。 すると、また女の声が聞こえてくる。 「赤の席の方は気絶されたようですね…。よって勝者は緑の席の方です!おめでとうございます!」 真也「ど…どうも」 すると、ロイルと赤の席と緑の席は、光と共に消えた。 真也(こ…こんなにあっさり勝っちゃっていいのかな?) 真也は苦笑いをした。
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