一章 試練

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真也「そうでなくちゃ困るよ。じゃあ勝負だ!!!」 真也も顔を強ばらせ、魔神剣を抜刀した。 『第四刺客 秀才魔法少女悪魔 シオン』 シオンは片手を上げた。 すると、紫色の杖が現れ、シオンはその杖を構えた。 魔力をつぎ込んだ片目のビスクドールが消えてしまった事で、シオン本来の魔力が持ち主に戻ったようだ。 シオンは杖を掲げた。 シオン「契約の名の元に我は召喚する…。出でよ…!ドラキュラ…!」 すると、光と共に背が高く、マントをつけたドラキュラがシオンの前に現れた。 真也(あれは…召喚術か…?) 真也は目を丸くしてその光景を見ていた。 ドラキュラ「キィィィィ!」 ドラキュラは目を赤くして尖らせ、真也に向かってくる。 真也「はあああああ!!!!!」 真也は魔神剣でドラキュラに斬りかかった。 しかし、ドラキュラは真也の攻撃を避けた。 真也「しまった!」 ドラキュラは真也の肩に、鋭い牙で噛みついた。 そして、牙を伝って真也の血を飲んでいく。 真也「うわああああああ!!!!」 真也は激しい痛みを感じ、叫んだ。 真也「こ…のぉぉぉぉ!!!!」 真也は魔神剣でドラキュラの腹を差した。 すると、ドラキュラは沢山のコウモリに変わり、空を飛んで行き、消えた。 真也「よしっ!」 真也はシオンに向き直った。 なんとシオンはこの間に魔法を詠唱していた。 真也「なっ!」 真也は目を丸くした。 シオン「さまよえる騎士の魂よ…!無念の心を今解き放て…!ファントムソード…!!」 すると、真也の周りに、剣を構えた無数の騎士の亡霊が現れた。 真也「なっ…」 真也の足はなぜか震えて動かない。 すると、亡霊達は手に持っている剣で、真也の体を次と斬り刻んでいく。 ザシュ!!ザシュ!ザシュ!!ザシュ!!!
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