一章 試練

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真也「何を怯えているんだろ…?」 真也は首を傾げながら魔神剣を構えた。 『第五刺客 邪珠吸収人間 智也 』 智也「ひぃぃぃぃ!!!!!」 智也はうずくまって怯え始めた。 その様子を見て、真也は戸惑っていた。 真也(確か智也は魔神になった僕が倒したってソル言ってたな。怯えてる人を斬るのは嫌だけど…この際仕方ないよね…) 真也は怯えいる智也の前まで歩み寄り、魔神剣を振りかぶった。 真也「たあ!!!!!!!!」 ザシュ! 智也「ぎやああああ!!!!」 真也は思いっきり魔神剣で智也を斬った。 智也は光と共に消えた。 真也「やっぱり、嫌な気分だなぁ…」 真也は少し暗い顔で俯いた。 しばらくして、真也の前に青い水晶が現れた。 青い水晶はユウナの姿に変わった。 真也はユウナを見た瞬間、目を丸くした。 真也(あれ?誰だろあの人…。見た事がない人だ…) すると、ユウナはキョロキョロと何かを探すように辺りを見渡す。 やがてユウナは真也に向き直った。 ユウナ「オイオマエ。ラグナロクヲ、ミナカッタカ?」 ユウナは可憐な女の声に電子音が混ざり合った声で真也に尋ねた。 真也(あの声…。ミナツの声に特徴がそっくりだ!って事は…あの人も魔界機密兵器なのか) 真也は心の中でユウナが魔界機密兵器だと確信した。 ユウナ「マァイイ。ラグナロクハジバクシタ。モウイキテハイナイダロウ。ソノカワリ、オマエ、コロス」 ユウナは指を真也に向けた。 真也「ラグナロクって?」 真也は首を傾げ、ユウナに尋ねた。 ユウナ「オマエラノナカマノ、マカイキミツヘイキノコトダ」 真也「ミナツの事?」 真也は少し目を丸くした。
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