一章 試練

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真也「僕はいつでも全力だよ。行くよ!!」 真也は顔を強ばらせた。  『第八刺客 魔界勇者 ルミカ 』 ルミカは足に意識を集中した。 すると、ルミカの足が光を纏った。 ルミカ「ふん、私の速さについて来れるかしら?」 ルミカは残像を残しながら、高速で真也に向かってくる。 真也「やあ!!!!!」 真也はルミカを斬ろうとしたが、見事に外れた。 真也「っ!早い!」 いつの間にかルミカは真也の真横に立っていた。 ルミカ「こっちよ!!!」 その後、ルミカは双剣で連続攻撃を繰り出した。 真也「くっ!!ぐはっ!!うわ!!」 真也はルミカの連続攻撃に太刀打ちが出来ない。 ルミカは突然連続攻撃を止めた。 真也は怯んでいる。 ルミカ「行くわよ!!!!」 ルミカは双剣を掲げた。 ルミカの双剣は青色のオーラを纏った。 そして、ルミカの姿が消えた。 ルミカ「秘技!!!豪華剣乱!!!!」 すると真也の体が、青く細長い無数の光によって斬られていく。 真也「ぐはああああ!!!!!」 真也は傷口から血を吹き出して倒れた。 すると、真也から少し離れた場所にルミカが現れた。 そして、双剣の青い光のオーラは消えた。 ルミカは、ふんっ、とそっぽを向いた。 ルミカ「べっ、別に本気じゃないんだからね!?」 どうやらこれがこの技の決め台詞らしい。 真也「リーフ…!」 真也は自分の体力を少し回復し、ゆらゆらと立ち上がった。 真也(強い…。僕と稽古をしていた時はこんなに強くなかったのにな…。恐らく稽古が終わってからトリートで修行していたのかも…) 真也は心の中で思いながら顔をしかめた。
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