プロローグ

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ここは堕天界。 悪業によって天界から追放された天使が落ちる場所。 堕天界には1つの巨大な城がある。 その中の玉座に、モデルのような長身の男が腰かけている。 髪は橙色で長髪。 瞳は黄色で、殺人鬼のような鋭い目つき。 顔はほっそりと整っており、耳には金色のピアスを付けている。 服は必要以上に胸元を開いた学ランのような服に黒いマントが付いている。 年齢は180419歳、人間界では18歳ほどの見かけである。 なんとこの人物は、ソル達が魔界で戦った魔王である。 ソル達との戦いで自分で作った次元の歪みに吸い込まれ、この堕天界へ来たのであった。 その後、魔王は傷を回復し、堕天界の堕天使達を強大な力で服従させ、この城を作らせ、魔王は堕天界の王となったのである。 魔王はイライラとしており、何かを待っているようだ。 すると、玉座の前に1人の堕天使が現れた。 「ゼロス様。ようやくゼロス様の目当ての者を見つけました」 ゼロスとは魔王の名である。 ゼロス「やっと見つけたのか…。ちょっと時間がかかり過ぎじゃないのか…?」 ゼロスは堕天使を今にも殺しそうな目で睨みつけた。 「ひぃ!!もっ、申し訳ございません!」 堕天使は情けない声を上げ、頭を下げた。 ゼロス「で?あの糞やろうどもはどこだ?」 ゼロスは気を取り直して堕天使に尋ねた。 「それが…ですね…」 堕天使はゼロスに何かを説明した。 すると、ゼロスは怒りに満ち、邪悪なオーラを体に纏った。 ゼロス「…死んだだと?殺されたのか?」 「はっ…はひっ!」 堕天使はブルブル震えながら答えた。 ゼロス(くそ!!!!何俺以外の奴に殺されてやがんだ!!あの糞やろうどもは、この俺様が殺すと決まっているのに!!!!) ゼロスは玉座から降りた。 ゼロス「場所はどこだ?」 「地球という所です」 ゼロス「そうか。それさえ分かれば、あとは俺様だけで糞やろうどもを殺したカスどもを探しだせる」 「あ…あのどちらへ?」 ゼロスは鋭い目つきで堕天使に振り返った。 ゼロス「地球に決まってんだろ」 ゼロスはその場で転移魔法を唱え、姿を消した。
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